HbA1c の基準値の過去の変更に関して、興味深いサイトがあったので、自分の参照用にリンクを貼っておく:
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)ってなに? | 糖尿病・脂質代謝内科 | 生活習慣病部門 | 診療科・部門のご案内 | 国立循環器病研究センター病院
「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)ってなに?」というタイトルからして、私のような医学や医学業界に全く疎いズブの素人が専門知識も背景事情も知らずにサクッと読んでも正しく理解できるように、シンプルかつ解りやすく、カスタマーオリエンテッドに書かれているはずである(そうでなければ、読者の目線で書かれておらず、伝えたいメッセージを確実に読者に届けるデリバリー力がお粗末である)。
上記のサイトを読んで私は次のように理解した:
2012年4月から、日本のHbA1c基準が国際基準と同じになったそうだ。
すなわち、日本において:
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基準変更: 2012年3月まで ⇒ 2012年4月以降
正常 : 5.2%未満 ⇒ 5.6%未満
要注意: 5.2-5.5% ⇒ 5.6-5.9%
要検査(糖尿病疑い):5.6-6.0% ⇒ 6.0%-6.4%
糖尿病: 6.1%以上 ⇒ 6.5%以上
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と、上記のように、日本基準は、 2012年4月から国際基準と同じになったそうだ。
これを、私の過去5年間の健診データの平均値(5.7%)と照らし合わせると、
私は、2012年3月までの日本基準では「要検査(糖尿病疑い)」と、アウト!の判定を下されるところであったが、
2012年4月以降に国際基準に変更されたので、セーフ!の「要注意の範囲でよかったね!」となったことが判明した。
つまり、私にとってのキャッチは、2012年の日本におけるHbA1cの基準値の変更にあった!
おいおい、違うだろう! 「要注意」だったらセーフ!じゃないだろ! 「要注意の範囲でよかったね!」じゃないだろ!
「だって、要検査(糖尿病疑い)じゃなかったから、注意してればいいんだよ~ん」「そうだね」「そうだよ」「そうだね」「そうだよ」
って呑気にほのぼのしている間、ずっと「骨密度低下」と「硝子体混濁」って書かれ続けていただろう!
「おやそうだ。」
そして挙句の果てに、このあいだ眼科で「白内障が進みましたね...。糖尿病と言われたことはありませんか?」って医者に言われて、はじめて焦ったんだろ? 気づくのが遅すぎっ!
まさに、不覚であった。 愚民とは、「要注意」の黄色信号を「まだ渡って大丈夫!」とポジティブに解釈する、ファンキーで愛すべきヤツラだ。
2012年のHbA1cの基準値の変更は、私にとって、もうひとつのインプリケーションを持つ:
70代で亡くなったおばあちゃんは、甘いものが大好きで、60代の終わりごろの1980年ごろに、「糖尿病の気(け)があるから気をつけるように」と言われていた。
1980年代にHbA1cがあったかどうかは知らないが、あったとすれば、より厳しい日本基準であったろうから、
「糖尿病の気(け)がある」イコール「要検査(糖尿病疑い)」であるとすれば、おばあちゃんは、HbA1cが5.6%でも、要検査!となったことが推測される。
おばあちゃんは70代の後半に、膵臓がんで亡くなった。
そして、「要注意の範囲でよかったね!」の私の過去5年のHbA1cの平均値は、50代ですでに5.7%である。
2012年に日本のHbA1cの基準値が緩まったという事実を知ったので、
私は、2012年3月までの日本基準による「HbA1cの正常値(5.2%未満)」を目標にすることにする。
お上による変更よりも、自分にわずかに残っているかもしれない野生の勘を信ずる。
往々にして、お上の宣言は二転三転四転し、
そのたびに「お上がそう言ったから間違いない」という、お上に行動を翻弄されて右往左往する「下々の者たちマインドセット&アティテュード」自体が、貴重な精神パワーの更なる消耗要因となるからである。
HbA1cの過去の保守的な基準に着目しつつ、より一層気を引き締めて、これからもブレることなく、己に対してエールを送り続ける:
食べすぎるな!